柿若葉がきれい

 雲一つない青空がひろがる。悲しくなるほどきれいな空だ。純粋なこころの哀しさに似ている、今日の空は。

 今月の月末が締め切り(30日必着)の、季刊の短歌誌に送る歌を炬燵に入って、パソコンに向かいながらあれこれ考えた。10首の短歌を2案考えたが、どちらも100%とは言えない。もう少し何とかならないかという短歌がいくつかあって、何とかできずにフラストレーションがたまりそうだ。

 時間を稼いでなんとかしたい。なんとかなるようにしたい。

 昼食後、近くの和菓子屋に行き、柏餅と大島饅頭を各ひとつづつ買ってきて、二つとも食べてしまった。これもフラストレーションのなせることか!

 甘いものに満足したら眠気が来て、炬燵に添うように横になった。ぐっすりは眠らないがうとうとした。玄関の呼び鈴が聞こえたような気がしたが空耳だ。眠っているとき、例えば夜中呼び鈴を聞くことがある。これは夢の中とどこかで覚めていて聞いている。その昼版のようなものだ。

 

 昨夜のことに話が戻るが、昨夜は一度寝入った後、1時間半ぐらいで目が覚めてしまった。その時夢を見ていた。わが家に最近親しくしている友人が訪れている夢で,わたしは友人の相手をせずに自分の部屋で短歌をあれこれ考え、ボツの短歌を書いた紙をくしゃくしゃにして捨てたりしている。

 自分の部屋を出ると友人がいて、玄関の扉を開けて外を見てまた戻ってきた。家にいる父に空模様を見てくれと言われたとのこと。友人はにこにこ笑っている。父もうれしそうに笑っている。ここで目が覚めた。

 若い父が夢に出てきて驚いた。友人が家に来て、父と話したことも驚いた。

 

 結局、今日も短歌誌に送る10首を決めることができなかった。他に月末締め切り(30日消印有効)の短歌大会があり、短歌2首を送ろうと思っている。こちらは2首千円で参加する大会だ。

 夕方、バスに乗り等々力駅前のカフェに行った。カフェオーレを飲みながら、『現代の歌人140』という本を読んだ。140人の歌人の30首選が掲載されている。田谷鋭、宮英子、森村貞香、三枝昂之の短歌を詠んだ。森村貞香の短歌は久しぶりに読んだがやはりいいなあと思った。

 カフェに着いてわりとすぐスマホが鳴り、仕方なく店の隅で小声で話した。1時間と少し店にいて、帰りは歩いて帰った。満月がわが家の方向の空に出ていて、月と向き合うような感じで歩いた。

 

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柿若葉がきれいな柿の木