一日の終わりに珈琲を飲みながら短歌を作る

 やや睡眠不足の一日。昨夜は珍しく真夜中の12時を過ぎてから眠りについたが、起床はいつもと同じ5時過ぎだった。

 家にいてたまった新聞を読んだり、庭に出て植木鉢の水やりなどをした。

 昨夜、夕食をともにした友だちが会食の席で見せた、今まで見たことがない表情が気になった。仕事やプライベートで何か悩みを抱えているのか。言いたいけれどためらっていることがあり、あんな表情になったのか。

 こういうことはいくら考えてもわからないので、次に会ったときにそれとなく聞いてみようと思った。特にわたしに言いたいことあるのに言わなかったなら、もしかしたらこれではないかということがあるので、聞いてみたい。

 夕方になり、日が長くなったのを実感した。5時になってもまだ明るい。明るい戸外に誘われるように5時のチャイムを聞いてから出かけた。

 循環バスに乗り、東急線等々力駅近くまで行き、駅前の喫茶店に入った。その前に夕食のために肉屋さんで揚げ物を買った。

 喫茶店はあまり席が空いていないが、壁際の席が一つ空いていたのでキープしてカフェラテを注文した。

 席につくなり、バッグに入れて持ってきた歌集をひろげた。小島なおさんの歌集『展開図』を最初から読み始めた。読むのは二回目である。

 読みながら刺激を受けて自分の短歌を詠んだ。詠んだ短歌はラインのキープメモに打ち込んで自分あてに送った。

 歌集を50ページまで読んで読書を終えた。外はもう暗くなり、街の明かりが灯っている。

 行きは来たが帰りは歩いた。途中、スーパーマーケットで買い物をした。高台から坂道を降りてわが家の方向に歩く。前方に街の明かりを見ながら坂を降りるこのコースが好きだ。5000歩あまり、4キロメートルの散歩となった。

 

自らがコップに注ぎし水の面 店の明かりの破片がきらめく

 

旧き渋谷を知らぬ君と昔しか知らないわれとフレンチの夜