友だちに手作り石鹸を送る

 青空が広がり、風は強く陽ざしはあたたかい。

 昨日の東京は春一番が吹いたとのことだが今日の風はやや冷たい。昨日は観測史上でいちばん早い春一番らしい。

 毎年、3月になると旧友二人に手作り石鹸(ネットで購入したもの)を送るが今年はひと月早く送ることにした。

 パッケージングにけっこう時間がかかる。石鹸を花模様の薄紙で包み、リボンを結ぶ。花模様の便せんに手紙を書いて添えた。ひと足早い春を友だちに送る、そんな気持ちをこめた。

 郵便局にパッケージした石鹸を同封した袋を持っていき、料金を確かめてから家にある切手を貼った。宛名を書いてもう一度郵便局に行き発送した。郵便局が家のすぐ近くにあるのですごく助かる。

 一日かけてやったわけではないが、他に新聞を読んだり、歌集を読んだり、近所に買い物に行ったり・・・・・様々なことを細切れにやって、とりとめのない一日となった。

 夕方になり、外にでかけたくなった。小ぶりのポシェットにペットボトルの水、バス券、少額のお金などを入れて散歩に出た。5時を過ぎ、外は暗くなり始めた。

 何日か前と同じコースにした。川沿いを上流に歩き、坂道を等々力不動尊方向へ上り、駅近くの喫茶店までのコースだ。

 夕方のこの店はほとんどが一人の客で静かなのが気に入った。家にいると雑用に追われるが、ここに来ると飲み物を注文し席に落ち着くとなにもしなくていい。

 壁に沿った、パソコン用のコンセントがある席が空いていたのでそこに座った。体をずらすと店内が見渡せる。左手はガラス超しに駅前の道路が眺められる。

 スマホを出して、短歌を作ることに集中した。ウオーミングアップのつもりで頭に浮かんだ歌をラインで自分あてに送るが、あまりいい歌はできない。こうじゃないああじゃないと頭をひねってひねって、やっとちょっとましな歌が2首ほどできた。どちらも題詠で、ある神社に送る献詠歌だ。

 まだまだ考えなければいけないが、1首でもちょっといいかも、という歌ができるとはずみつくのである。