『牧水の恋』を読み終える

 朝は雨が降っていなかったがいつから雨が降り出し、寒くなった。

 美容院に行こうかなと思っていたが冷たい雨なので今日は止めることにした。

 一回コンビニに買い物に行ったがそれ以外は家にいた。

 掘り炬燵に入って、本を読んだ。先週の土曜日に図書館から借りてきた俵万智さんの著書『牧水の恋』を読み終えることができた。

 若山牧水の短歌は大好きで、歌集を読んだことがあるがこの本を読むことで、こんな短歌を詠っていたのか!という発見があった。恋のはじまりから恋の終わりまでを、牧水が友人などに書いた手紙や、彼が詠んだ短歌、独自の取材に基づいた資料などで追っていき、読みごたえがある。牧水の恋はいつ終わったのだろうという問いかけが重たい。

 

春真昼ここの港に寄りもせず岬を過ぎて行く船のあり 若山牧水

 

樹々の間に白雲見ゆる梅雨晴の照る日の庭に妻は花植う 若山牧水

 

かたわらに秋ぐさの花かたるらく亡びしものはなつかしきかな

                 若山牧水 旅愁記その一

 

 

 つぼみなき秋の桃の木しろじろと雨のしずくがあまた光れり

 

 冬の日にわが犬眠る居間の外葉のなき桃の木庭に眺めき