矢車草、ニゲラの種子を蒔く

 涼しくて過ごしやすい初秋を感じる一日。

 お昼前に知人から電話があり、午後こちらに来たいとのこと。

 2時を約束した。 

 昼食を食べ終えしばらくしてから知人がやってきた。

 小一時間話して、電話を1本かけた。

 3時頃には帰ったのでその後、近くを散歩し、そのまま庭に出て種まきをした。

 例年はもう少し早く春に咲く草花の種子を蒔いたが今年は遅れ気味だ。

 国勢調査もひと段落ついたので、今年の初夏に採取した矢車草とニゲラの種子を培養土を入れたポット鉢に蒔いた。

 青色の矢車草は4つの鉢に、桃色の矢車草は3つの鉢、ニゲラも3つの鉢に蒔いた。

 種子を蒔いた後、うっすらと土を被せるがこの土の厚みが難しい。薄すぎ種子が見えるのは良くないし、厚く土を被せると発芽しないこともある。

 今日蒔いた種子以外にもホームセンターで買った種子が三種類ある。ネモフィラカワラナデシコ、ストックである。

 ネモフィラは昨年秋にも種子を買って蒔いたがひとつも発芽しなかった。発芽の数が少ないことはあるが、まったく芽を出さないのは初めて。今年はどうなるか、ちょっと不安である。

 毎年同じようにしている種まきを今日できたことが自分でも不思議だが、とてもうれしく思った。父母や柴犬レオや老犬ももこがいた時と同じようにできることが、心の平安につながるし、わたしは大丈夫と自分を信じる力にもなる。

 嬉しさや、ある種の幸福感を感じながら、ひとつひとつ丁寧に種まきをした。眠っていた種子の命を目覚めさせ、来年の春の花につながるように、と願いをこめた。

 

年とりて葉の甘き香り失へるパイナップルセージさびし

 

パイナップルのごとき香りの葉ちぎり指で揉みて葉を薫らせしかな