日曜日、冷たい雨が降る

冷たい2月の雨が降る日曜日。

短い散歩とコンビニへの買い物以外はほとんど家で過ごした。

 雨の中、午前中短い散歩に出た。近所の川沿を上流に向かって歩いた。水かさがやや増した川には軽鴨のつがいと一羽だけの軽鴨がいた。一羽の軽鴨は流れに逆らい上流に向かって泳ぎながら、ときどき止まって川べりの草を食べている。上流からプラスチックの板のようなものが流れてきたが軽鴨は除けようとしない。胸のあたりにぶつかり、軽鴨は少し水に流されたがすぐ体勢を立て直した。

 軽鴨を追い越して上流へ歩き、すぐ引き返し、家に帰った。

 雨の降る庭に、ツグミが訪れた。ツグミは飛ぶ姿より、庭を歩いているのをよく見かける。ちょんちょんと跳ねるように歩く。餌を探しているようには見えないが、きっと餌を探しているのだろう。ツグミが冬季に日本を訪れる渡り鳥と知ってから、その姿を見ることが喜びになった。わたしが知らない遠い地から海を渡って日本に来る鳥に、妙な憧憬を感じる。

 朝からエアコンの暖房を入れて、掘り炬燵に入ってノートに短歌を記した。ノートの短歌をパソコンのワードに入力した。ノートに書いた短歌をワードで清書するとき、推敲をすることが多い。短歌を作ってから時間を少し置くと、より客観的に見ることができ、直したくなることが多い。

 

 テレビでは新型コロナウィルスの感染拡大は短期間で終息しないだろうという見解を示す人がいた。長期戦となると、ずっと家に閉じこもることもできず、定期的に行く美容院や歯科医院、歌会などずっと行かないようにすることもできず・・・・・できるだけの対策をとってでかけるしかなさそうだ。

 

雨の日の川を流れるプラスティック軽鴨の胸に音なくあたりたり

 

主なき庭に咲き満つ紅白の梅の木二本に二月の雨降る