3年前までは8月に開催していた花火大会。開催中にゲリラ豪雨に襲われてから10月に変更した。
老犬ももこがこの家にいた2015年と2016年はまだ8月に開かれていた。以前のブログにも書いたが2015年の花火大会の日が印象に残っている。ももこと夕方の散歩に出たとき、ゆかた姿の幼女が歩いていて、ももこはその女の子のほうにそっと寄ってにおいをかいでいた。ももこはこども、特に女の子が好きだった。
翌年の花火大会もこの家にももこがいたが、切ない思い出が残っている。ももこを玄関を上がった所に横たわらせたままま、ちょっと行ってくるねと花火大会に観に行ったのだ。ももこのことが心配ですぐ戻ってきたが、その10日後くらいにももこが亡くなった。あのとき、行かなければよかったと今も思っている。
早めに夕食の支度をした。大根の味噌汁、焼き豚、秋刀魚の梅干し煮を作った。焼豚が焼き上がったのが花火がはじまる時間の少し前。
すぐ出かけた。カメラを持って。こころのなかの柴犬レオや老犬ももこを誘って。
玉堤通りは車両通行止めなので、花火の方向へ道路を歩いた。見やすいところで河原に下りて、立って見た。
いろいろな人が花火を見に来ているがいちばん印象に残ったのは,,車いすの老婦人と隣の簡易チェアに座った若い男のふたり。息子さんと言うには若すぎるので、お孫さんだろうか。ふたりは話しながら花火を見ているようだが、どうだかわからない。花火の方向に向かって座っているが見ないでただ話ているのかもしれない。
花火は年々、進化している。ただ美しいだけではなく、さまざまな形を花火で表現している。あるキャラクターの顔が上下逆さまに花火となり、打ち上げられたのはわざとそうしたのだろうか。それとも手違いだろうか。
笑ったり、拍手したり、ため息をついたり。さまざまに楽しませてくれる。
最後の花火が空から消えて、観客から拍手がわきあがった。
花火を見ながら、二匹の犬たち、父母、亡くなった友人たちも一緒に見ているような気になった。なんかとても楽しい時間が持てた。