一日の終わり、めだかにえさをやる

 風が強いが気温はそれほど上がらず、湿気はあるが一日中エアコンをつけずに過ごした。

 エアコンをつけていないことに午後になり気がついた。居間の障子を締めきっていたのでエアコンをつけているのかなと見ると作動していなく、障子を明け放した。

 午前中、本を読んだり新聞を読んだり、集中していたのでエアコンに気が回らなかったがいつものの習慣で障子を閉めたのだろう。

 めだかのこどもは部屋の中に置いた洗面器と、庭に置いた水瓶で順調に育っている。

 水瓶のほうはほぼ親と同じくらいまで成長した子めだかもいる。

 夕風がここちよく感じられる一日の終わり。めだかたちに最後のえさやりをした。

 たった一匹残った親目高にもえさをやった。あまりえさを食べないので心配しているが別にやせてきたわけでもないので(大きさはかわらない)大丈夫と思うことにした。

 子めだかたちは食欲がおうせいで、成長が早いのもよくわかる。気温が高い8月が多分、めだかのいちばんの成長期なのだろう。気温が少しづつ低くなるにつれて、食欲も少しづつ衰えるような気がする。今のうちに、大きくなれ!大きくなれ!とこころのなかで念じながら、子めだかたちにえさをやっている。

 えさをやっていると、家の前の道を通りかかった近所の奥さんがなにをしているの?とやってきた。

 めだかのえさやりをしながら、あれこれ話した。いちばん印象に残った話は、仏壇の上にどくろをまいた蛇が何年も棲みついたという話。家の人が見る限り、仏壇の上にいてなにも悪さをしないのでそのままにしているという話。ありえないと思ったが面白いとも思った。地方の家で広い部屋がいくつもあるような農家、作物を狙って鼠がいるので蛇が追って家の中に入り、そのまま居ついたのかもしれないとも思った。

 えさやりを終えてもその奥さんと話し続け、夕方の散歩に行く時間がなくなった。裕夕焼けがきれいなので、デジカメを持って多摩川の河原まで急いで歩いた。歩いているうちに夕焼けの色がだんだん薄くなってきた。夕焼けの命は短い。朝焼けもそう、デジカメを取りに家に戻ると朝焼けの空が撮りたいと思ったさっきとまったく違っていることが多い。

 

および腰に川の浅瀬を歩む鷺 小さな地雷埋めらるるがに

 

 

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