横浜で旧友と会った

 朝から冷たい雨が降る。ここ何日かの初夏のような陽気から冬に戻った。
 11時頃、近くの特別支援学校に雨の中足を運び、校内のカフェで珈琲を飲んだ。いつもより味が濃いめでイタリアンローストの豆でいれたとのこと。校内の売店では園芸班の生徒たちが菜園で育てたブロッコリーが売られていたので一袋買った。今日でカフェや売店は春休みに入り、4月に新学期まで休みとなる。
 12時少し前に学校を後にし、家に寄ってバッグを持ち替え、すぐでかけた。最寄り駅から電車に乗り、横浜駅まで。駅ビルで久しぶりに会う旧友とその妹さん、一年位数度は会い電話も良く掛け合う友だちと待ち合わせた。4人で少し遅めのランチ。旧友とは電話で時たま話すていどで17〜8年は会っていないかも。その間に大病を患い、臨死体験をしたそうだ。
 それぞれが仕事をしていた頃の思い出話もたくさんした。共通の知人のその後の話も。稲垣足穂のエッセイの締めくくりの文章を思い出した。「年の瀬や」ではじまる俳句を引用した文章。いまは年の瀬ではないが、人生の瀬かもしれない。いやそんなことはない。年をとっても何かを始めるに遅いということはないから。
 旧友は車いすを使っていて妹さんが寄り添っていた。
 昼食の後、店を変えて珈琲を飲んだ。いつもは珈琲をそんなに飲まないのに今日は珈琲に縁がある。母親の介護が大変なもう一人の友だちも旧友に会えてうれしそうだった。
 また会いましょうと言って握手をして別れた。


 野良仕事のときだけ帽子かぶるとふ友のてらいなき笑顔好きなり

 卒業したる学び舎を訪れるもと生徒やや社会人の顔