東京は大雪

 朝早く庭に出ると小さな氷の粒が空から落ちてきた。霰である。この時間から気温が低く、大雪の予感がしたがその通りになった。
 しばらく霰が降っていたがお昼前から雪になり、みるみる積もっていく。夕方5時近く、すでに10センチは積もっている。いやもっと積もっている。
 庭に出てデジカメで雪の庭の写真を撮った。目高が棲む水甕は新聞紙で側面を覆い、さらにござを巻きつけ、さらに傘をさしかけているが防寒にはほとんどなっていないだろう。
 居間の炬燵に根が生えたようになって過ごした。老犬ももこがいた一昨年のブログを見るとやはり1月に雪が降った日があり、家の中にももこがいた雪の日をなつかしんだ。
 昨夜、歌友だちから電話があり、明日の武蔵小杉の歌会を休むかもしれないと言った。彼女は歌会に参加する人の詠草をまとめてプリントしたものをそれぞれに送る予定だったが都合が悪くなり、わたしに代わってほしいとのことだ。事情を聞いてしぶしぶ引き受けた。
 歌会に歌を出すことはするが歌会の運営にはできるだけ関わりたくないというのがわたしの気持ちだ。人との間に入っていろいろなことをするのが嫌なのである。
 ここで詳しい話はできないが今回はしかたないと判断した。ただ、深入りはしたくないし、しないつもり。電話をくれた人にも他の歌会のメンバーにもそのことは言った。今回2回だけと伝えた。このままずっと詠草をまとめる役割は引き受けられない。歌会への参加を止める、または月に一回の参加に減らすことも視野に入れている。


 ひな壇に座る選者、選ばれし者 明るきに暗き真向かふ

 霰ふる庭の落葉の色などがふともこの朝寂しく見ゆる

 雪雲がおととしの冬に降る雪をわがこころに連れてくるなり

 使はない傘をひろげて目高棲む瓶にさしかけ雪にそなふ



 


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