千日紅、百日草、日日草の種をまく

  雨は上がったが陽射しは出ない。風もない、なんとなく梅雨の気配が漂うやうな一日。まだ5月半ばなので梅雨入りには早いと思うが。梅雨に入る前にやりたいことがいくつもあるのでまた天気が良くなってほしい。
 外出の予定がなく家でのんびりした。午前の早い時間、昨日花屋で買ったアルストロメリアとガーベラに庭の芍薬、矢車草などをあわせ墓参に行った。今日は母の日なのでお墓に入った母に近況などを伝えたいと思った。自分のことではなく、隣の家が新しく建築中であることを話した。隣は母の姉(わたしにとって叔母)の家で息子夫婦と同居して長い間(半世紀以上)商店を営んでいた。昔のよろずやのような店でたばこも売っていたし、宅急便の代理店もやっていた。母は結婚してわたしが今住んでいる場所に落ち着いてからずっと叔母の店を利用し、母と叔母は大の仲良しだった。そんな母の若い頃からこの世を去る時まで隣にあった家がなくなり、新しい家が建つことを母に伝えたかった。生前の母はものごとの変化に寛容だった。いや諦めの気持ちがあったのだろう。なにかを望んでもその通りにならない人生だったから。あの世で寂しいけれどしかたないねとつぶやいているような気もする。
 お墓参り以外はコンビニに買い物に行った。途中でふたりの知り合いの奥さんに会い、それぞれの方と立ち話をした。こうして時間は過ぎてゆくのだなとなんの脈絡もなく思った。
 昨日の大雨で庭に出しっぱなしにした種を蒔いたポットの芽が雨に倒れてしまった。インパチェンスは小さな芽が出たのだがこれから大きくなろうとするところで倒された。日日草はまだ芽が出ていないのに水びたしになってしまい、しかたなく今日2回目を蒔いた。インパチェンスも蒔き直すかもしれない。
 他に千日紅の買ってきた種を蒔いた。8つのポット鉢に蒔いたがどれほど育ってくれるか。昨年、老犬ももこがいるときまいた千日紅と百日草はあまり芽が出なかった。たぶん覆土の量がを間違ったのだと思う。ももこを看病しながら、種をまいて芽がでたものを育てようとした。ももこがいる間に百日草はいくつか花を咲かせた。千日紅は小豆よりも小さな紅いつぼみを葉の間にのぞかせた頃にももこが死んだ。昨年の千日紅は一昨年より花の咲きぐあいが寂しかったのを覚えている。
 買ってきた百日草の種は大きなプランターに直播きした。植え替えの面倒がないから。残った種はポット鉢か平鉢に蒔くつもり。


  庭に咲く白き芍薬母の日の墓前に手向け語りかけたり

  死にし犬あの世の野原でわがために花見つけたるか母の日なれば

  縁なき犬去り縁ありき犬思ふ地球は回りクレマチス咲く

  遠くなり近くなり死にし犬闇に浮かぶ灯のごとくまどわしたり

名前のわからないクレマチス
調べればわかるけれど・・・・・
手入れが行き届かなくてつるを近くの草花にからませてしまった

庭に植えた山紫陽花”舞妓”
今年は昨年より花つきがいい
もう一つの山紫陽花”紅(くれない)”は枯れてしまった