生け花教室を休み、家にのんびり

 昨日より気温が上がり朝は寒さがゆるみ、空は晴れ渡った。ところによりにわか雨が降るという予報もなく、おだやかな一日だった。
 近くの特別支援学校に足を運び、校門横の売店でいつものように野菜を買った。いつも一緒に来る犬友だちは地域のゴミ当番とかで来れなかった。
 校内のカフェは3年生が卒業を控えているので店を開くのは今日が最後となり、新学期まで休みとなる。
 先生は年度替わりが近いためかいつもより忙しい様子である。お客はいつもと同じように入り、生徒たちは手慣れた様子で注文をとったり、飲み物をテーブルまで運んだりしている。
 友だちがいないので先生の指導の様子などが目に入り、これもまた楽しいと思った。老犬ももこがいた頃はひとりでカフェに入り、顔見知りの客たちと話してひとときを過ごした。あの時に戻ったようにも思えた。
 カフェを出ようと立ち上がると近所の奥さんが店の入り口に現れた。コーヒー代をためたスタンプで支払い、新学期も楽しみにしていますと先生にあいさつをし、店を出た。
 その奥さんはわたしにネーブルを持ってきてくれたのである。いっしょに家に帰り、ネーブルを受け取りその代りというわけでもないが庭の乙女椿と紅白の絞り模様の椿を切ってあげた。
 午後からの生け花教室は休んで家でのんびり過ごした。生け花は楽しいのだが、重たいテーブルや椅子を出してセッティングするのが大変で比較的年齢が若いわたしにその負担が来てしまい、嫌気がさした。高齢者が参加する活動はこういう問題がつきまとうのかもしれない。負担を負担として感じるので続けることが難しいと思い始めた。なんとか負担を分担する方向でいきたいのだが。
近所の高齢者がカーテンを開けようとして転び骨折したという話を犬友だちから今朝聞いた。昨日のことなのだが病院に行き医師に入院は必要ないといわれたが今日になり痛みがひどくなり入院したそうだ。一か月ほどの入院になるそうだ。一か月ほど前にも肩を打ち痛みが引かないため、週一回通院していたのだがこちらもかなりの重症らしい。病院に通っていても治らず、一か月後に重症といわれるのでは納得ができないと友だちと電話で話した。
 病院に通ったり、医師の診察を受ける時も受ける側がしっかりしていないと適当に扱われることがあるのだろうか。
 

 特別支援学校のことを歌にしてみた

 特別支援学校のカフェは授業のひとつとして開くなり
 コーヒーをソーサーにこぼせし時の対応ていねいに指導せり
 ソーサーを代えてトレーにのせ運ぶ生徒に先生は寄り添へる
 生まれつき手先が不自由な生徒を見守るこころもて教える
 カフェを訪れる客定着しつつあれば生徒たち忙しく立ち働く

 ネーブルを持ちくれし友に乙女椿を切り花にし手渡したり

 春の花咲きはじめるを眺めつつ友と語らふ弥生九日

 風をはらみてふくらむ服見てをればからだのうち風通したき

 本を読むのが好きだったと父を語りくれし人あればなつかしき

 隅から隅まで新聞を読みていたりき母の入院中も父は

 「12日午后7時33分女房死去 急性呼吸不全」

陽当たりがよく雪柳が咲き進む

庭の乙女椿を活けてみた
この前活けた桃の枝とスイートピーも生かして